ヘルペスウイルスはアルツハイマー病の原因になる?ウイルスの種類に注意

カプセルと葉と瓶

ヘルペスウイルスがアルツハイマー病に関与している可能性があるとの研究結果が発表されています。アルツハイマー病は不可逆的な進行性の脳疾患であり、記憶や思考の力が徐々に失われていくことに特徴があります。悪化すると日常生活の中での単純な動きも出来なくなります。

そんな恐ろしい病とヘルペスウイルスが関係しているという研究結果が、アメリカのマウントサイナイ・アイカーン医科大学によって公開されました。その研究によるとアルツハイマー病患者の脳の中では、そうでない方の脳内よりもヒトヘルペスウイルス6(HHV6)とヒトヘルペスウイルス7(HHV7)の数が2倍に増加していることが分かっています。加えてこれらのウイルスがアルツハイマー病のリスクを高める遺伝子と相互に作用し、その症状を進める可能性があることも示されました。HHV6とHHV7は珍しいウイルスではありません。多くの方は乳幼児期に感染しています。HHV6を原因として乳幼児の突発性発疹を起こすケースも少なくありません。感染後には体内で一時的な休眠状態になりますが、疲労やストレスなどをきっかけとして再活性化することがあります。感染していることに気づいていない方も多いと考えられています。

HHV6とHHV7は神経毒性の強いウイルスなので、様々な神経疾患との関連が認められており、そこにアルツハイマー病も加わることが研究によって明らかになりつつあります。数値として明白に示されたことはアルツハイマー病の原因を解明する上でも有効なことと言えるでしょう。また、ヘルペスウイルスについてこれまで以上に警戒する必要ができたことも大きな問題です。

個人個人の単位で自分が感染しているヘルペスウイルスの種類を知るためには病院の検査を受ける必要があります。通常の検査を受けてもウイルスの種類までは知らされないこともあるので、ヘルペスウイルスの種類が知りたい場合にはその旨を事前に伝えるようにしておきましょう。HHV6やHHV7は珍しくないウイルスであり、これらに感染している方が必ずしもアルツハイマー病になるということではありません。実際に研究において健常者の脳内からもこれらのウイルスが見つかっています。その量が多くなるとアルツハイマー病の危険性が増すので注意しておきましょう。必要な治療薬を使うことでヘルペスウイルスの数を減らすことが可能であり、そのことが様々な合併症を予防することにも繋がっていきます。