性器ヘルペスと口唇ヘルペスでは原因のウイルスが違うことを知っておこう!

口唇ヘルペスと性器ヘルペスを引き起こすのはどちらも単純ヘルペスと呼ばれる種類ですが、その単純ヘルペスは1型と2型に分類することが出来ます。このうち1型に分類されるのが口唇ヘルペスを引き起こすウイルスであり、性器ヘルペスは2型によって引き起こされるので明白な違いがあります。1型をHSV1、2型をHSV2と呼ぶこともあります。

HSV1は非常に感染力の高いウイルスであり、小児期に感染してしまってそのまま生涯にわたって感染したままという方が非常に多いです。口唇に感染した状態で住みつき、免疫力低下のタイミングで発症します。疼きやかゆみを伴う症状が出ることも大きな特徴です。症状が出ているときも出ていないときもうつるリスクがありますが、患部に炎症を生じているときは一層感染の可能性が高まるとされます。HSV1による症状には前兆があるのでその前兆を見極めて治療を開始することが有効です。

HSV2は性器ヘルペスを引き起こすヘルペスウイルスです。性交渉によって感染することが多く、世界中で約5億人の感染者がいるとされています。HSV2も感染直後には多くの方がそのことを自覚しません。無症状のまま進行することや軽微な症状の時期が続くことが多いからです。そのまま進行した後に水疱や性器腫瘍などの症状が発生します。発熱、全身通、リンパ節膨脹を伴うこともあります。HSV2の大きな特徴として挙げられるのが再発率の高さです。初回の症状が発生した時に治療を開始していなかった場合、何度も発症してしまうことが多くなっています。再発時の症状は初回ほど重くないこともありますがことあるごとに再発することに対して精神的ダメージを受ける方もいます。感染を防ぐためにはコンドームなどを着用することが有効です。胎児は母の産道を通って生まれてくるので、母が性器ヘルペスに感染していた場合には乳幼児の感染リスクが非常に高くなります。妊娠中に母体に性器ヘルペスの感染が見つかった時は生まれる前に治療を完了させることが大切です。

口唇ヘルペスと性器ヘルペスはウイルスの分類に細かな違いがあるものの、治療に使われる成分はアシクロビルやファムシクロビル、パラシクロビルなどであり、どちらのヘルペスも同時に治療することが出来ます。性器ヘルペスは再発率が高いので再発防止をかねて治療薬を使うという方も多いです。口唇ヘルペスや性器ヘルペスが見つかった時には適切な治療を受けるだけではなく、感染拡大防止に努めることが重要と言えるでしょう。